Hue Rain
あたらしい日々に寄り添う
手と心の仕事 Hue Rain
Hue Rainとは「色彩の雨」という意味です。
森で育った野生の蚕から糸づくりし、ひとつひとつ手編みで装身具や装飾品を作り続ける「Hue Rain(ヒューレイン)」。デザイナーのAyako Buro(ブロ 彩子)さんによるアクセサリーブランドです。
自分が心地よく感じられている状態でいるときは、自分だけではなく周りにいる人たちにもよい影響を与えることができる。自分が心地よく感じているときは自然とよい動きが生まれ、それが未来の感動につながると考えるブロ 彩子さん。
過剰に装飾することせずに、ありのままの美しさを引き出して、穏やかで揺るぎのないお守りのような存在でありたい。そんな想いを込めて作品作りに取り組んでいます。
デザイナー・制作 Ayako Buro(ブロ 彩子)
日本各地の離島や海外を巡りながら手仕事を続け、2016年より制作活動を本格的に開始。タイでのドリームキャッチャー制作、イタリアでのジュエリー販売を経て、帰国後はオリジナルのワイルドシルク糸づくりにも取り組む。現在は鳥取県を拠点に、ポップアップや展示、インスタレーションなど国内外で精力的に活動している。
野生の蚕を種から育てる、ワイルドシルク
アクセサリーの制作・販売をはじめた当初、友人が金属アレルギーを持っていたことからアレルギーの起きにくい素材を使って、軽くて着け心地のよいアクセサリーを作ることにしました。それまでタイの手紡ぎ糸を使っていたのですが、生産が停止してしまいました。そこでヘンプ糸にこだわらずに肌にやさしくて軽い素材を探し求めたところ、シルクに出会いました。
シルクは敏感肌の人でも身につけられる素材であり、人間の肌に近い成分を含んでいることがわかりました。また、人為的に品種改良され、屋内で飼育されている家蚕(かさん)ではなく森に生きる野生の蚕の繭から作られたワイルドシルク糸に心惹かれました。
上品でありながら素朴さが残る質感を持ち合わせるワイルドシルクが、Hue Rainの作品に新たな扉を開いてくれたのです。
ところがワイルドシルクの流通が減少していることが分かり、自分が求める細さや撚りの回数、風合いの糸に出会えなくなりました。そこで、自らの手で養蚕から製糸までを行うことで、Hue Rainにしかない素材と風合いを生み出しています。