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中川政七商店

中川政七商店

日本の工芸を元気にする!中川政七商店

中川政七商店のロングセラー商品、奈良の伝統工芸品「蚊帳生地」を使った花ふきん。

「日本の工芸を元気にする!」をビジョンに掲げる中川政七商店。1985年に最初のブランド「遊 中川」を立ち上げ以来、日本の工芸を中心に全国各地800社を超えるメーカーとものづくりを続けてきました。全国の産地で丁寧な仕事から生まれる工芸と作り手を、使うことで残し、時代に沿う形で変えて届け、日本の工芸を元気にする。次の100年に日本の工芸をつなげる思いでものづくりを行なっています。

300年をかけてつくりあげたブランドが中川政七商店です。

300年をかけて今に至る中川政七商店。日本の各産地、作り手とともにいいものを作り届けています。

中川政七商店は、享保元年、1716年に奈良晒の商いを始めたのが始まりです。この時期は奈良晒の黄金期。徳川幕府から「南都改」の朱印を受け御用品指定され、産業として栄えました。奈良晒は当時、武士の裃、僧侶の法衣として主に使われていました。17世紀後半から18世紀前半にかけて産業はピークを迎え、その黄金期の中で初代の中屋喜兵衛が商いを始めたと言います。

その後江戸時代後期から他産地の勢いが増し、明治維新によって武士が消滅したことで最大の需要を失い、奈良晒の衰退は決定的に。そこで当時の9代目中川政七は風呂上がりの汗取りや産着などを開発し難局に立ち向かいました。その後も10代中川政七が奈良晒の自社工場を持って商売を再建させることで復興に尽力し、歴代の当主たちが、手仕事にこだわりながら生産拠点を移す、茶道具業界へ参画、麻小物の小売を開始するなど様々な改革を行い、300年をかけて今の中川政七商店を作りあげています。

工芸、産地、そして街を元気に。

中川政七商店では、日本の工芸を元気にする!を実現すべく、製造小売事業以外にも、経営〜ものづくり〜流通・コミュニケーションの設計まで一気通貫したコンサルティングや、工芸の再評価・産地へ人を呼び込むことを目的とした地域活性事業などに取り組んでいます。さらには「学びの型」と「一歩踏み出す勇気」をコンセプトに、奈良の地に数多くのスモールビジネスを生み出し、街を元気にする「N.PARK PROJECT」の取り組みも行なっています。

右:中川政七商店 中川会長 左:代表平田
2021年12月に長野まで来てくださいました。

わざわざでは、代表平田がこのN.PARK PROJECTに登壇したことをきっかけに、中川政七商店の想いや、相手企業の自走を目指しサポートする姿勢に共感し、2022年1月より中川政七商店と連携し「N.PARK PROJECT NAGANO(エヌパークプロジェクト ナガノ)」を開始しました。中川政七商店とともに、魅力ある事業者を増やすことで、いま暮らしている自分たちの充足をはかること、また就職先がなくとも、移住者が起業し仕事を自己創出できる環境を整えることを目的にこれからも取り組んでまいります。

  • 執筆:わざわざ編集部
  • 撮影:若菜紘之
  • 最終更新日:2022.04.21

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