のらくら農場
作物に寄り添う仕事。
身体に優しい野菜作りを目指して
のらくら農場の萩原さん。
長野県東部に位置する、長野県佐久穂町。標高1000m。湧き水が豊富なこの土地で、のらくら農場は農薬・化学肥料・除草剤を一切使わない有機栽培を続けています。
1998年、代表の萩原さんご夫妻が2人で始めた農場は、今では繁忙期には約20名のスタッフが働くほどになりました。いまでは約80枚の畑で約50品目もの野菜を栽培しています。
お医者さんが患者さんを診るように、作物を丁寧に観察し対応する。それがのらくら農場の栽培理念。徹底した分析・可視化によって、のらくら農場の目指すおいしくて栄養価の高い野菜が作られていきます。
わざわざでは2017年ごろから野菜の加工品(スープやジュース、うどんなど)を取り扱わせていただき始め、その後、農場を見学させていただくなどお付き合いが始まりました。
野菜の甘みが胃袋に染みる有機野菜と玄米のスープ
のらくら農場では農薬・化学肥料・除草剤は一切使っておりません。メインとなる堆肥のほかに牡蠣殻、海草、鉱物由来の各種ミネラル資材など20種類を超える肥料を使用しています。鶏糞は抗生物質を使用しないで育った鶏の発酵鶏糞を使うなど、出来る限り安全性の高いものを使っています。
有機肥料といえども、質と量を間違えると安全といえなくなる場合があり、お医者さんが患者さんを診るように、作物を丁寧に観察し、今ある状態を見極め、状況にあわせてきちんと作物に寄り添うように仕事をしています。
おいしくて栄養価も高い、のらくら農場の野菜。
農場の小麦で作る黒うどんとお野菜のランチプレート。おいしそう!
のらくら農場の経営が一冊になりました。
萩原さんご夫妻が「のらりくらり、野良で暮らそう」と始めたのらくら農場。
のらくら農場で、作りたいものを作っていたらスタッフと取引先が増え、就農20年で20倍にまで成長しました。そんなのらくら農場の経営のことから、普段の様子や働きかたまでが書かれた「野菜も人も畑で育つ 信州北八ヶ岳・のらくら農場の「共創する」チーム経営」が一冊の本となりました。
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2021.11.02