raregem
自分たちが本当に使いたい物だけをつくる
raregem(レアジェム)
東京都大田区にアトリエを構える、raregem(レアジェム)。
特注家具の職人として西條賢氏が独立し、「raregem(レアジェム)」を立ち上げたのは1995年のこと。そこから16年後にはバッグ作りをスタートしました。現在では5人のスタッフがアトリエに在籍し、それぞれが裁断から仕上げまでと一つひとつの工程を一貫して手掛けています。
もともとアメリカで石炭を運ぶために使われていたバッグをベースにして作られたというオリジナルブランドの「COAL BAG」。日々の仕事や暮らしのなかで心地よく使えるように、そして自分たちの手で安定した品質のものを作り続けられるようにと、丈夫さを保ちつつシンプルで無駄のないデザインに仕上げたといいます。
生地に使われているのは岡山県倉敷市織られた、希少なシャトル織機による4号帆布。自然な風合いを保ちたく、あえて加工を施さない生機(きばた)のままでキャンバスバッグに仕立てられています。
裁断は一枚一枚と生地のゆがみに逆らわずにフリーハンドで。織りのゆらぎもそのまま活かしながら、素直に形を決めていくのがraregemのやり方。その個性が大量生産にはない味わいを作り出してくれると感じているそう。
製作の際には生地に織り込まれた紺色の経糸を目印にして、ハンドルの位置を決めていったり、パーツを重ねていったりしています。また、ハンドルの縫製は左右それぞれを一筆書きのように続けて縫い上げることで糸始末の手間を減らしています。
派手さはありませんが、シンプルで飽きがこない。毎日の暮らしのなかでしっかりと役立ってくれる、実用的なバッグです。