tamaki niime
着ける人を軽やかにするもの。
偽りのない本物をどこまでも追及する。tamaki niime
少量生産で彩り豊かなもの、やわらかく着心地のよいもの、唯一無二のものを目指して。
兵庫県西脇市、播州織の産地にショップとラボを構えるtamaki niime。代表の玉木新雌さんは、老若男女、世代やジャンルの垣根を越えて幅広く愛されるブランドを理想とし、一切妥協しないものづくりの姿勢を貫き続けています。その活動はパターン、デザイン、糸の撚りや巻き、織り、編み、縫製、染色に留まらず、デニムやニットの製造や野菜やコットンの無農薬栽培までも。全一貫生産でものづくりを行うことにより、少量生産、一点物という作品づくりを可能にしています。
Lab.ものづくりの現場
こだわりの色。tamaki niimeの命。
播州織は糸を先に染める”先染め”が特徴です。分業で行うことが多い染めの工程もtamaki niimeでは自社で行い、自分たちがほしい色を自分たちの方法で研究し表現しています。二度と出せない色のパターンを創り出すことで、世界に一つしかない作品となるのです。
数千本の糸を1本のロールに巻きつけ糊付けをする作業。これにより糸が強く滑らかに織りやすくなります。
織機のスピードを低速にしゆっくりと織り上げることで、空気を含んだ柔らかな生地に仕上がる。
tamaki niimeのラボには、現代では使われることの少ない1960年代の力織機や1980年代製のレピア織機も使われています。他の工場から譲り受けたこれらの織機は高等な技術を必要としますが、自社でメンテナンスも行い、その織機でしか表現できない独特の風合いを伝えるべく作品を織り上げています。
迫力ある丸編み機
昔ながらの丸編み機を使い、ゆっくりと空気を含みながら生地を編み上げていくことでふわりとした着心地の良い生地ができます。
職人の手により1点ずつ形になっていく。
思考を創造し、新たなパターンやサンプルを形にしていく縫製。これも自社で行うことにより、作品の縫製・お直し・改良もスピーディーに行なえる仕組みがなされています。
出来上がった製品は洗いにかけられ糊を落とします。その後天日に干し、風や自然の光を受けてふわりと軽くなります。なんとネームタグに至るまで自社で行おうとしているから驚き!
こうして皆さまのもとへ。
ものづくりが地球環境に与える影響についても考え、2014年よりコットンの無農薬栽培を開始しています。その他にも無農薬野菜の栽培や食を通じたイベントなど、その活動は多岐に渡っています。
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2021.03.09