logsee
皮革に宿り漂う気配。
京都・京丹波を拠点に製作する
レザーブランド logsee
logsee 石黒幹朗さん、石黒由枝さん。
logsee(ログシー)
神戸のフルオーダーの鞄屋で三年間の修行の後、独立。その後、京都府京丹波町に拠点を移し、「logsee」として本格的に始動。2019年には膨らんだブランド内のイメージを整理し、それぞれに明確な方向性を定め、ブランドを細分化し、新たに石黒由枝さんによる「LO(エルオー)」と石黒幹朗さんによる「uun(ウウン)」の2つのラインを始動。
logseeの扱う革という素材の元々は皮でした。”皮から革になる”、”革から皮に目を向ける”という、二つの方向から生まれたラインが「LO」と「uun」です。
「LO」では、最高級の革で仕立てるフルオーダーで培った技術や経験を元に、極限まで削ぎ落としたデザインを形にします。鞄や財布、カードケースなど、美しく、構築的で洗練され、実用性に優れた製品を製作しています。
「uun」では、皮を鞣しの段階から行い、皮から革になる過程で変化していく表情や状態をそのまま活かし、形にします。皮と革の間の、曖昧で繊細に移ろいゆく素材の魅力を、アート性に優れた作品で表現しています。
皮と革の間で出来る事は、まだ未知数な部分が多く、この状態の時しか現れない曖昧な魅力がある、と石黒由枝さん、幹朗さんは言います。確かに生きていた気配と共に、製作を続けています。
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2021.03.03