長岡由記(竹細工)
竹を切るところから始まる竹細工。
福岡県八女市の竹細工職人、長岡由記(ナガオカ ユキ)
がっしりとした長岡さんの籠。細部の細部まで作りこまれた逸品です。
長岡由記 プロフィール
大阪芸術大学にて現代アートを専攻。大学卒業後は図書館やギャラリーに勤めたりOLをしたり様々な職を経験。
その後竹細工に惹かれ、32歳のときに竹細工の名産地として知られる大分県別府市に移る。大分県竹細工訓練支援センターに入校し、2年間竹細工の技術を学ぶ。
卒業後別府の工房での修行を経て、2013年竹細工訓練支援センターの同期である石田淳さんと八女市立花町に移住し、竹細工を手がける。
福岡県八女市立花町にて竹細工を手がける長岡由記さん。竹林を探して竹を切るところからすべて自分たちで行ない、竹一本一本の特性を見極め、竹細工のどこに使用するか判断する長岡さんの作品は、どこを見ても丁寧な手仕事の様子が伺えます。八女地方の良質な竹を使い、丈夫で実用的な普段使いのための竹細工を作っています。
均等な太さで正確無比な竹ひごもすべて手仕事によって生まれる。
竹を切るところから始まる長岡さんの竹細工は、一本一本の特性を見極め、その竹をどこに使うか判断しながら作られています。切った竹を割き、竹ひごにする作業も全て手仕事。使用する箇所によって太さを変えながらも、それぞれの竹ひごが均一に揃っているところに、美しさと長岡さんの確かな腕を感じられます。
ピクニックの道具やお弁当を入れたり、ふらっとお買い物にも。
(写真は買い物籠 長手大サイズ)
お出掛けやお買い物にはもちろんのこと、新聞や雑誌の収納など、お部屋の中でも活躍します。使ってよし、飾ってよしの暮らしの道具。
使うほどに経年変化していく姿も魅力です。竹の風合いや籠自体の表情が年月をかけて変わっていく様をお楽しみください。
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2021.05.14