木屋/打出しフライパン
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その美しさが、打出しの証。
ひとつの鉄から打ち出すことで成形されたこのフライパン。職人によって数千回叩き、打ち出されているので変形しにくく頑丈なのが何よりも魅力です。それでいて、厚さを1.6mmにし、鉄製のフライパンとしては軽量化されています。熱伝導は鉄の恩恵を最大に受け、持ち手は握りやすいように楕円の筒状にしてあることで、まるで見た目も中身も、フライパンと中華鍋のいいところを掛け合わせたよう。様々な料理で毎日使うものだからこそ、焼くのはもちろん、炒めたり揚げ焼きもできる使い勝手の良さは嬉しいばかりです。
本当に手間がかかったこの打出しフライパンは、職人が一日に何個も作れるようなものではなく、今回の入荷も数量に限りがあります。貴重だからこそ、もし気に入ったらぜひあなたに育ててあげてほしい、そんな思いです。
塗装を一切しない。
裏側は鉄板を熔接し補強しています。薄くても頑丈な特性をそのまま生かし、塗装を一切しない打出しフライパンは、持ち手部分をはじめとして、最初から小さなコスレや小さな傷がついていることもあります。製品加工上の特性であり、”鉄のフライパンの味”ですので、あらかじめご了承ください。
見た目より軽い!
オールラウンダーなフライパン。
鉄のフライパンに抵抗がある方もいるかもしれませんが、実は鉄のフライパンって使いやすいんです!鉄のフライパンは、油をなじませながら持ち主が育てていくことで、焦げ付くことなく、均等に熱を伝えベストパフォーマンスをしてくれます。だけども、鉄は重くて片手では持てない、炒め物のときに振れない、そんな声を耳にしました。この鉄製フライパンはそんなお悩みを解決してくれる、軽さにもこだわったフライパンなんです。
ずっと一緒にいたい
フライパン。
長くずっといられる相手とは。いろんな要素があると思いますが、私が思うひとつは「一緒にいて疲れることが少ないか」。それは大きな買い物をするときにも同じです。このフライパンは、タフでいて、軽量で、オールラウンドで、熱伝導もよく、「こんなフライパンがいいな」と考えたときに出てくる要素を贅沢に兼ね備えてくれています。様々な料理で長く使い込んで自分色に染め上げたくなる、ずっと一緒にいたくなる一品です!
わざわざではほかにもキングパンの取り扱いがあります。持ち手の形や接続部分、サイズや重さもそれぞれ違いがあります。ご家庭で活躍してくれそうなフライパンはどちらでしょうか?
さぁ、鉄のフライパンを今すぐ始めよう。
新しいフライパンが到着したら、水洗いして、そのまま火にかけて空焚きしてください。換気扇をしっかり回して、煙が出てしばらくするまで空焚きします。そして、決して水にさらさず、そのまま冷めるまで待ってください。
では、早速使ってみましょう。まず鉄のフライパンを火にかけます。煙が出るまでしっかり熱して準備完了。油を引いていつも通りお料理してください。使い始めの頃は油を多めに敷いてください。使っているうちに油が馴染んで段々と少なくても焦付かなくなります。ジュッという音でおいしさが増すことでしょう。取っ手は鉄なので、もちろん熱くなります。布巾や鍋つかみで手をガードしてくださいね。
取り扱いサイズはこちら。
今回、3サイズ入荷をしました。20cmは忙しい朝の目玉焼きやソーセージをぱぱっと焼くときに大活躍。24cmは2人で食べる昼食にちょうどいいサイズ。26cmは家族みんなで食べる夕食のメイン料理にぴったり。ちなみに私は20cmのフライパンを育ててキャンプに連れ出そうと企んでいます。
じゃがいものガレット
(材料)
- じゃがいも
- ゲランドの塩
- ブラックペッパー
- なたね油
1.煙が出るまでしっかり熱したフライパンになたね油をひきます。
2.千切りにしたじゃがいもを平らにのせます。
3.塩こしょうをして弱火でじっくり焼きます。
4.ひっくり返してもう一度塩こしょうをして弱火でじっくり焼いたら
5.出来上がり。焼き目の色が、控えめに言って最高です。ちなみに私はスイスでこれを食べてドはまり!(スイスでは「ロスティ」の愛称で親しまれています。)シンプルなお料理って、美味しいですよね。これでいい、これがいい。
6.お気に入りの器へするっとダイブ。焦げ付かないってホントにストレスフリーですよね。
使った後の手入れもシンプル
使い終わったら、そのまま水に取ります。水道水をかけながら、タワシでゴシゴシ洗います。
その後、布巾でフライパンの裏面だけ拭いて、火にかけます。水を飛ばしてお手入れ完了。洗剤を使う必要はありません。洗剤を使うと油が取れてしまい、いつまでも焦げ付くフライパンになってしまいますのでご注意を。
相棒を、育てよう。
このフライパンをお勧めしている間にふと思ったのですが、そういえば鉄板にお好み焼きがべたべた焦げ付いてしまっていることって、あんまりないような…。これって鉄製であることが関係していて、油がしみ込んで育った鉄こそ最強なのでは?昔から変わらず愛されている理由がよく分かりました。いやあ、偉大だ鉄製。育てよう鉄製。
創業寛政四年。
打刃物・生活の道具専門店。
「木屋」は創業寛政四年(1792年)。東京日本橋で220年以上にわたり打刃物類を販売しています。道具を見る確かな「目」を通して道具を造り、道具を選定している会社です。
木屋 鉄製打出しフライパン
材質:鉄
サイズ:20cm(底14cm) 重さ:約600g
24cm(底18cm) 重さ:約900g
26cm(底20cm) 重さ:約1040g
※サイズは上部の直径です
仕様:ガス火使用可能。
電磁調理器(IH)での使用不可。
わざわざ取り扱い年:2020年
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2024.07.25
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