鍋島虎仙窯/貫入煎茶碗/ 鍋島青瓷/乙なもの
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鍋島虎仙窯の乙なもの、どんなもの?
鍋島虎仙窯の乙なものには以下のような特徴を有したものがございます。ここでは例として、特に目立ってみられた点を一部ご紹介します。
どれも使用上は問題のない微細な特徴であり、丁寧な姿勢を貫くメーカーだからこその、丁寧な検品、妥協のないものづくりを改めて感じます。
ここで例に挙げた以外にも乙な理由は様々。「乙」である分、少しお得に製品を生活に取り入れながら、それぞれが有する個性のひとつとして愛でていただければ嬉しいばかりです。
【乙なもの】
鍋島青瓷 貫入煎茶碗
鍋島焼の窯元・虎仙窯による貫入煎茶碗です。貫入とは、釉薬に入るヒビのような模様のこと。陶土と青磁釉との収縮率の違いを利用することで、この貫入を作り上げています。
マットな素地とつややかな釉薬との美しい対比をお楽しみください。
青磁の美しさを引き出す職人技
青磁釉は一度塗るだけでなく何度も塗り重ねることで、より綺麗な色を出しています。このように厚みを出すことで美しさが増しているだけでなく、キズがつきにくく丈夫な点も特徴です。
みんなちがってみんないい
個性が詰まった「乙なもの」
わざわざでは全国各地の工場を訪問する中で、多くの工場に行き場のない在庫があるという事実を目にしてきました。厳しい検品基準を満たせずに正規品から除外された商品が数多く残っていて、工場の方々の悩みの種になっているのです。
しかしそうした商品の中には、「不良品」とするにはあまりに惜しいような、使用する上で全く問題のないものが数多くあります。たしかにちょっと訳ありだけれど、それも見方を変えれば、他と違った個性のうち。
そう思える商品を「乙なもの」として、わざわざが工場から買い取り、きちんとご説明した上で販売するという取り組みを2019年からはじめました。
乙なものを購入すること。それは、行き場を失ってしまった商品を受け入れること。そして、工場・製造元、ひいては産地・地域を支えることに繋がります。この取り組みが1人でも多くに広まり、購入してくださるお客様が増えることで、工場の方々が抱える悩みの種はひとつずつ解消されていくはずだと考えています。
そしてお客様は「乙」である分、少しお得に製品を生活に取り入れることができます。渡ったお金が、お客様も含め、関わった人たちが暮らす社会に還元されていく。乙なもの箱の購買を通じて、そんな循環を感じていただけたなら嬉しいです。
鍋島焼文化を伝える窯元
鍋島虎仙窯
有田焼で有名な佐賀県有田町に隣接する、人口5万人ほどの佐賀県伊万里市。市街地から離れた山間、秘窯の里とも呼ばれる大川内山に、日本磁器最高峰ともいわれる鍋島焼の町があります。
この町で江戸時代から300年に渡って技術を継承し、商用化に努めてきたのが鍋島虎仙窯(なべしまこせんがま)です。大量生産に適さず「あまり一般流通してこなかった青磁をもっと広めたい」という思いから、ものづくりから販売までを一気通貫で行い、美術品の価値もありながら、商いとして工芸品として存在するもの、というコンセプトで事業を始めました。
鍋島青磁の商用に向けて、先々代窯主が研究し始めた1963年から60年。鍋島虎仙窯・三代目の川副隆彦さんは、その理念を継承し、さらに「鍋島焼文化の確立」を目指して事業を展開されています。
【乙なもの】鍋島青瓷 貫入煎茶碗|鍋島虎仙窯
素材:陶器
容量:約120ml
サイズ:直径8.5×高さ5.5cm
重さ:約137g
製造元:鍋島虎仙窯(佐賀県伊万里市)
わざわざ取り扱い開始年:2023年
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2024.07.25
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- 表面にごく小さなポッチやヘコミ、僅かに黒っぽいドットなどがみられる場合があります。
- 底やふた部分に、わずかながたつきが見られることがあります。
- 貫入(表面の釉薬に入るひび)や、釉薬のにじみ、ムラ、濃淡、飛びなどが見られます。
- 焼成の具合などによって、焼き上がりの土の色合いや釉薬の感じが異なる場合があります。