宝島染工/V TOP CACAO

V TOP CACAO

廃棄されるはずだったカカオの殻から染料を抽出し、厚手の綿・リネン生地を「引き染め」という技法で染め上げたV TOP CACAO。

太い番手の生地に大ぶりながら直線を多く取り入れたデザインになっており、染めの美しさをシンプルに味わえる作品です。

鹿児島県でカカオ豆からチョコレートバーを製造する「kiitos」があります。製造過程で出てしまうカカオ豆の殻や薄皮をどうかにしたい。自分たちでカカオの殻を使って染色に挑戦してみましたが、どうもうまくいきません。

そこで天然染料を使った染色技術と加工で服作りを続ける宝島染工でテストを重ねてようやく「カカオ」のイメージに近い色を出せるようになりました。生地も太番手の糸で仕立てられたしっかりとした厚手のものを選んでいます。

生地の染め上がりに裏表が出ること、柄を施したときに柔らかな線あがりになる「引き染め」は濃い色の染色がしやすい点もあります。このことからカカオの殻と「引き染め」の相性がよく、このV TOP CACAOが完成しました。

捨てるものから生まれてくるもの、つながっていくもの。今回の挑戦をきっかけに宝島染工では全国各地で捨てられるはずだったカカオの殻を集めて再利用していく取り組み「カカオでつながる」が始まろうとしています。

スッキリとしたラインのVネック。

サイドに入ったスリットがアクセントに。

カカオの殻からアルコールだけで染料を抽出し「引き染め」で染め上げました。

シンプルなパターンながらに袖を通すとわかる表情の豊かさ。男性でも違和感なく着られそうで繰り返し着て洗うことで天然染料ならではの経年変化をお楽しみください。

ゆったりとしたサイズで腰回りぐらいの丈感ですので、ハイウエストのボトムスやロングスカートとあわせてみて。衣服とともに年齢を重ねながら幅広い着こなしができそうです。

身長 152cm （参考商品：リネン切替シャツ、KAKU Pants）

袖を通してみてわかる、天然染料ならではの表情の豊かさ。着れば着るほど生地の味わいが深くなっていきます。

天然染料100％、宝島染工

昔ならではの染色技法や手作業を大切に

化学染料が使用されるようになった十九世紀半ばまでは、全て天然染料で染め上げた物を着ていました。虫よけ・薬効・身分など、実用性から装飾へと染色技術は人から人へつながれていきました。

安価で便利な化学染料に比べ、今となっては貴重となってしまった藍などの天然染料。昔ながらのこの染料ならではの地味な様で鮮やかな彩度ある色、色を重ねる事によって出る色のとろみ、「侘びの味」の様な雰囲気は独特の味があります。

福岡県の宝島染工は、藍染・草木染・墨染など天然染料100％を使用し、伝統の染色技術と加工で服作りを行っています。使い手側の視点にとことんこだわった細やかな気配りを感じる製品たち。袖を通した瞬間から、ふわっと優しさに包まれるような温かみ、脱ぎたくなくなるような着心地の良さが魅力です。

V TOP CACAO　宝島染工

素材：綿65％、リネン35％、別布：綿100％

カラー：カカオ(引き染め)



サイズ：フリー

着丈：約48cm

肩幅：約80cm

バスト：約140cm

袖口幅：約19.4cm



※天然染料による手染めの為、色、寸法に若干の個体差がございます。ご了承ください。

※デリケートな素材のため、洗濯は手洗いまたは単独洗いでネットに入れることをおすすめします。



販売者：宝島染工（福岡県三潴郡大木町）

わざわざ取り扱い開始年：2024年