小泉硝子製作所
吹きガラス、100年の歴史。
創業明治45年
小泉硝子製作所
明治45年(1912年)東京都台東区で創業した小泉硝子製作所。自社で耐熱ガラスを溶解できる、国内でも数少ないメーカーです。ビーカーや標本瓶など、理化学や医療用途のガラス製品を中心に手がけています。
茨城県五霞町にある自社工場にて、職人がひとつひとつ丁寧にガラスを吹き上げて商品が作られています。その職人技から作られるガラス製品の数々は、業務用品であっても芸術作品のよう。クリアで美しく洗練された仕上がりです。
どこか懐かしいのは
長く愛されているからこそ
3色あるこの万能壺。脱脂綿やガーゼ、綿棒などが入っているのを、病院の診察室や薬局などで見かけたことがある方も多いかもしれません。
どこか懐かしく感じられるのは、長年作り続けられているものだからこそではないでしょうか。
医療現場で使われるものと思うと、冷たい印象を受けるかもしれませんがそんなことはありません。使い手に長く愛されている理由があり、暮らしの中にもしっかりと馴染んでくれます。
「三ノ輪2丁目ネルドリッパー」:創業の地であり、現在も本社を置く場所から名づけられました。(※写真は当店で販売しているものとレザーホルダーの仕様が異なります)
小泉硝子製作所にはガラス一筋100年を超える歴史があります。四代目 小泉忠信氏が代表を務める現在も、職人の吹きガラス製法による多種・少量生産を変わらず続けています。
手がけているのは、理化学用・医療用ガラス・理化研究用ガラスといった業務用品から、耐熱ガラス食器・コーヒードリップ用ガラスなど暮らしに寄り添う生活用品まで。
様々な企業からオーダーされる製品も含めると、手がけるガラスの種類は多岐にわたります。機械による量産でなく、熟練の職人がひとつずつガラスを吹き上げて作ることで、多種多様かつ細やかな要望に応え続けています。
手吹きガラスの味わい
キャニスター
小泉硝子製作所の製品には、自社溶融のガラスという特性上、泡やガラスを巻き取った際の筋が見られる場合があります。工業製品とは異なる、職人による手吹きガラスならではの味わいとしてご理解ください。
ガラスの透明感・洗練されたフォルムと聞くと、無機質な印象を持たれるかもしれません。しかしこの手吹きガラスならではの味わいがあることで、食品や植物、そのほか暮らしの道具を入れるのにも、棚に飾るにも馴染みやすいものであるように感じられます。
ビーカー
DEGREE
あえて直線的なデザインに挑んだDEGREEをはじめ、無造作に入れても、すっきりまとめてくれるものばかり。キッチンでの活躍はもちろん、食卓の器にしてみたり、花器として使ったり、卓上の小物を整理するのに使ったり。
アイディア次第でどんな使い方もできそうなガラスたち、ぜひ生活のワンシーンに取り入れてもらえたら嬉しいです。
小泉硝子製作所のInstagramでは、このように暮らしの中での使い方がたくさん紹介されています。
環境にも目を向けて
ガラス壺
小泉硝子製作所では、溶解しているガラスの9割以上をリサイクルしているといいます。回収されたガラス瓶のほとんどは再資源化され、新しい瓶へと生まれ変わるサイクルがあります。製品を作るだけでなく、ガラス製品が循環する仕組み作りにも取り組んでいます。
また、お届けする際の商品は、環境に配慮し出来る限りの簡易包装でお届けしています。わざわざでは、なるべく捨てず、なるべく活かし、なければ作るの取り組みを実践しており、こうした環境への配慮の部分でも共感しています。
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2022.09.03