松野屋
縁の下で暮らしを支える、荒物。
素朴な日用品・荒物を扱う松野屋
松野屋が扱うものたちは、大量生産品でも美術工芸品でもない、ちょうどその真ん中にある“ちょうどいい”日用品。産地へと自ら足を運び、日本全国、世界の国々の職人と交わることで見つけてきた、自然の素材を使った使い勝手のよいものばかりです。
松野屋 代表の松野弘さん。
松野屋の創業は1945年。日本橋の鞄問屋として始まった当時から、丈夫で長持ちするプロユースの鞄を扱ってきたといいます。その流れを汲みながら現在は、素朴ながらも丈夫で長く使える、質実剛健な日用品。いわゆる“荒物”を取り扱っています。
荒物とは主にほうき、ちりとり、ざるなど、簡単なつくりの日用品のこと。プラスチック製品が広く流通するようになる前は、どの地方にも職人がいて、各家庭で使われていたものでした。
篠竹市場かご
松野屋では産地を訪ね歩きながら見つけた荒物を仕入れるとともに、オリジナル商品を提案し開発。生産者たちとともに今の時代に合った荒物を作り続けることで、荒物の魅力を現代に伝えてくれています。
わざわざでは店を始めた初期から松野屋の荒物を取り扱ってきました。自分たちで実際に使っていて「便利に使える」というだけでなく、美しいから使いたくなり、使うほどに美しいと感じるものばかりです。生活の中で長く使うことのできる荒物を幅広く扱っています。
松野屋のカゴとザル
良い仕事をしてくれます
古くから暮らしのなかで愛用されてきました、昔ながらの素朴なカゴやザル。長持ちする耐久性、軽く持ち運びやすい利便性だけでなく、美しさも兼ね備えていて、わざわざの中でも人気のジャンルとなっています。
例えば、岩手県の農家さんが農閑期に作り続けていた竹のかご。美術工芸品のような世界の一つのものではないし、かといって大量生産品のようないつでも100円で手に入るものでもない。けれどこのように人の手で長い年月をかけて培われてきたものは、手に入れやすい値段で暮らしに馴染みやすく、かつ良い仕事をしてくれます。
2022年4月から約1ヶ月、問touとオンラインストアで「カゴフェア」を開催。約70種・470点のカゴ、ザルが並びました。
松野屋のカゴは種類もサイズも様々。持ち手のついたタイプもあれば、収納で使えるカゴも、ミニサイズも大きいサイズもあります。産地も日本各地のカゴから、ラオスやモロッコ、インドネシアやマダガスカルのものまで。たくさんの中からお気に入りを探してもらえたら嬉しいです。
素朴なお付き合いを
続けています
年に数回、車いっぱいに荒物を積んで問touへ来てくださる松野屋さん。
毎回その場で大量に買い付けさせていただいてます。松野さん、いつもありがとうございます!
問touの店頭で荒物市場を開いたことも。
松野屋の皆さんが来訪し、問touの店頭で荒物市場を開いてくださいました。松野屋さんは年に数回、車いっぱいに荒物を積んで長野に来てくださるので、毎回その場で大量に買い付けさせていただいてます。
会社同士だけれど、人と人同士。こうした素朴なお付き合いを今後も続けていきたいです!
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 最終更新日:2022.05.10