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平田さんちの食卓に憧れて/第1回 どうしてそんなにお店みたいなの?お皿選び編

平田さんちの食卓に憧れて/第1回 どうしてそんなにお店みたいなの?お皿選び編

わざわざ代表・平田はる香が毎日の食卓で何気なく撮ったお写真を見せてもらって、そのクオリティの高さにスタッフ一同ひっくり返りました。お店みたいな雰囲気だし、お料理も彩り豊かでおいしそうだし、これが毎日ってどういうこと?!どうやったら、そうなれるの??ということで、コツを教えてもらおうという全6回の連載企画です。

今回のテーマは「お皿の選び方」。お皿を使う時、買う時、どういう観点で選んでいますか?最後に記事を読んでくださった方へのプレゼントもございますので、どうぞお楽しみに!

1枚1枚は好きなお皿なのに!

「どのお皿も気に入ったからお迎えしたはずなのだけど、組み合わせると何かが違う……」

「盛り付けている時はいい感じ!と思っているのに、食卓にすべてが揃ったら、なんだか言いようのない違和感が……」

「インスタや雑誌などで素敵な食卓を見てはいるけれど、自分がやると何かが惜しい!」

こういう現象は、意外とあるあるなのかもしれません。お心当たりはありませんか?

 

ある日のランチだそうです

一方、平田の食卓はいつもこんな感じです。写真に撮るからといって「頑張ったでしょ!」という気張った感じがなく自然体で、でもお店みたいなお洒落さがあって。

オイスターバーの名店ですか?いえ、これも平田さんちの食卓です…

どうして、どうしてこの違いが出てしまうのでしょうか。どこでこの差が出てくるのでしょうか!!

お皿を買う時に考えること

「そもそもお皿を買う時に、手持ちのお皿のことって考えてる?」

悩めるスタッフに飛んできた質問です。いきなり核心を突かれたような気がしました。そういえば、お皿を買う時は一目惚れか、なんとなく「これあったら使えそう~!」というノリで決めているような……

「お皿を買う時も、服を買う時と同じようにコーディネートを考えるといいよ」、と平田談。でもここで難しいのが、服はその場で試着したりして自分と合わせられますが、お皿は手持ちのラインナップをしっかり思い出す必要があるということ。服なら柄×柄、色×色の組み合わせはしないのに、 お皿となった途端、そのリミッターが外れてしまいやすいのです。

 

複数枚のお皿を使っていますが、柄ものは1枚だけ。無地のお皿も持っていないとコーディネートの難易度が上がります

お皿を揃えていく上でおすすめのやり方が、まずは自分の作る料理は何系が多いのか?洋食なのか和食なのか、作る料理の系統に合うお皿を探すこと。

できれば、両方で使えるようなオールマイティなお皿があると扱いやすくなります。食器棚を一度よく眺めてみて、自分がどんなお皿を持っているのか見直してみましょう。

平田さんは普段から白いお皿を中心にして食卓を組み立てることが多いと話していました。たしかに服で考えると、白いTシャツって何にでも合うから使いやすいですよね。それと同じこと、と捉えられたら、それだけでもお皿を選びやすくなった気がしませんか。

この境知子さんの大皿はどうしても唐揚げを乗せたくなって買いました。時にはそういう買い方も混ぜながら、器集めを上手に楽しんでいます

ちなみに平田さんは、テーブルの色とお皿の色が合うかどうかも考えています。ここまで考えているのは超上級者だと思いますが、お皿選びで迷った時にはいいヒントになります。よかったら頭の片隅に置いておいてくださいね。

美しく魅せる食卓テクニック

平田さんの話を聞いていると、どうやら何気なくお皿を選んで盛り付けて出しているように見えても、色々と気を遣っていることが分かってきました。

「何かがあか抜けないっていうのは、こういうことじゃないかな?」ということで、3パターンの食卓を実際にアレンジしてもらいました。いわく、2STEPで意識してみるといいとのことで……百聞は一見に如かず、どうぞご覧ください。

まずは1人分ずつを予め盛り付けておくパターンの食卓で、和食の場合です。青い花柄に青い小鉢、お箸、箸置きと青で合わせてみました。これはこれで良い気もしますが、少し手を加えていきます。

STEP1
色の数を減らしました。黄色のお椀をやめて白に。花柄は難易度が上がるので、思い切ってメインのお皿は白にして、小鉢やお箸の青が引き立つ形にしました。

STEP2
お盆にすべてのお皿をまとめました。メインの白いお皿は小皿×2枚に変えています。あれこれちょっとずつ盛り付けられている感じが、お店っぽさを演出してくれます。

今度は洋食のモーニングをイメージしてみました。木のプレートをメインにしてお洒落なカフェ風を狙っていますが、どこかちぐはぐなような……?

STEP1
先の和食の例と同様に、まずは色の数を減らしました。カップ&ソーサーの質感だけ他と違うので、別のマグカップに変更。柄の小鉢も素敵ですが、マグカップと同系色で無地のものに変えて引き締めました。

STEP2
背景にクロスを足しました。洋食のレストランに行くとランチョンマットが敷かれていたり、テーブルクロスがかかっていることが多いので、このひと手間で雰囲気がぐっと出てきます。

3パターン目は、大皿から各自取り分けるスタイルの食卓です。買ったばかりの大皿を主役にしたくて選んだものの、独特の風合いもあいまって他のお皿選びが難しく……一応、和の雰囲気に寄せてみたという感じです。

STEP1
まずはやっぱり色の数を減らします。青い柄物の和食器をガラスのお皿に変えました。それと今回は、お皿の質感を大皿に合わせにいきました。取り皿は画一的なデザインのものから、釉薬の色の移ろいが味わい深いお皿に。茶系で全体を落ち着かせました。

STEP2
カップにコースターを合わせ、さらに取り皿と共にお盆に乗せました。手前にどっしりとした安定感が出て、なんだか雑誌のひとコマのような食卓になりました。

ということで、この3パターンで陥っていたごちゃつく原因と、手直しする時に使ったテクニックをまとめます。

STEP1
和食器と洋食器を混在させるとごちゃごちゃしやすいので、どちらかに絞った上で、さらにトーンを合わせていきます。色を減らしたり素材感を合わせたりという調整です。これだけのことで、食卓が一気に整って見えてきますよ。

素材を「木」で揃えるのも雰囲気がありますね。タッパーが入っていても不思議といい感じです

STEP2
背景を作り込むには小物を色々と駆使する必要があります。手数も多くなるので上級者向けです。毎日ではなくてお客様が来た時や、自宅で余裕がある時にトライすると楽しめます!

いつもならワンプレートで済ませるところ、小鉢をあれこれ使って折敷に乗せてます。余裕がある時だからできる上級編です

初心者なら、まずは1色から

器初心者ならまず1色で揃えてみてください。これだとお皿が少なくてもお洒落な食卓に魅せることができます。

白でシンプルに

黒系で重厚感のある食卓に

あたたかみのある茶色系

最初は白・黒・茶の3色のどれかからスタートして、器を集めていくと合わせやすいです。そして段々と色柄ものに挑戦していくとスムーズにステップアップできますよ。

白1色、すっきりまとまっています

お皿をすでに沢山お持ちなら、例えば白いお皿だけ食器棚の手前に集めておいて使いやすくしておけば、1色のコーディネートを日々実践できますね。こうしてトーンを合わせることが当たり前になっていけば、憧れの食卓が近づいてきます!

やみくもにお皿を買い足すのではなく、組み合わせを考えるのが大事だということが今回でよくわかりました。まずは日頃作っているお料理と手持ちのお皿を見直すことから、ですね。みなさまもよかったらトライしてみてくださいね!

次回は「盛り付け方」伝授します

さて、今回でお皿の選び方や組み合わせ方のテクニックはわかりましたが、いい感じに器のコーディネートができていても、お料理の盛り付けがどうもイマイチでパッとしないな~、と思うこともありませんか?

平田さんちの食卓に憧れたスタッフがコツを教えてもらう連載企画、第2回目は「盛り付け方」についてです。次回もどうぞお楽しみに!

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