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石徹白洋品店

石徹白洋品店

石徹白 という場所から

石徹白を身にまとう石徹白洋品店

石徹白洋品店 平野馨生里さん、平野彰秀さん。

岐阜県郡上市白鳥町にある「石徹白(いとしろ)」。岐阜県の奥美濃のさらに奥、福井県との県境に位置する、縄文からの集落です。この集落では古くから、直線裁断・直線縫いの服作りが受け継がれてきたといいます。

この石徹白に伝わる知恵や、直線裁断・直線縫いの服作りを学び、次の世代に伝えていく活動を続けているのが「石徹白洋品店」(いとしろ ようひんてん)です。

石徹白洋品店のはじまりは2012年5月。石徹白で生まれ育った当時80代の女性たちから、石徹白で作られ使われてきた農作業用ズボン「たつけ」の作り方を教わったことがきっかけでした。

最後にたつけを作ったのは、もう50年近くも前のことと話しながらも、布の裁断方法や寸法まで記憶している。しかも、「和裁」の技術でできているので、すべて直線裁断で布が無駄になることが一切ない。

完成したものを穿いてみると、それまで感じたことのない着心地の良さ。動きの良さ。そして、体が自由になることによって、心も解放される感覚がある。

ここに暮らしてきた人々が「たつけ」を伝え続けてきたことの理由が、実感として分かる。もはや、私にとっては「たつけ」は単なるズボンではなくて、彼女たちの存在、彼女たちが生きるために生きてきた、この石徹白地域という背景全てが一つになって、私の中に在るものの象徴なのかもしれない、とさえ思う。

私たちは、石徹白で継承されてきた民衣を学び、現代的な創造性を加え、次の世代に伝えていきたいと、日々ものづくりを続けています。

- 石徹白洋品店 「たつけ」との出会い より

2023年2月、石徹白洋品店を営む平野さんご夫妻の取材のために、岐阜県郡上市白鳥町石徹白を訪れました。

お二人の人生の中で、石徹白という土地との出会いの必然性を感じざるを得ない、そんな取材の体験をさせていただきました。まさに文化を作るお仕事をされている平野さんご夫妻に尊敬の念が湧いてきます。

ぜひとも、石徹白洋品店の思想を纏ってほしい。そんな風に心から思います。

石徹白に伝わる4つの直線裁ちの服

石徹白集落に伝わる「はかま」。ゆったりと穿けるシルエットが人気です。

石徹白で古くから受け継がれてきた「たつけ」「はかま」「かるさん」「越前シャツ」。石徹白洋品店はこれらをもとに、現代に合うかたちにリデザインした服を手がけています。

たつけ リネン/生成

石徹白に伝わるこれらの民衣には、2つの特徴があります。ひとつは、直線裁断・直線縫いで作ることができる点。直線で断つことによって、布(生地)を無駄なく使い切ることができます。

そしてもうひとつは、少ない生地から「いかに動きやすい服に仕立てるか」が考え尽くされて作られている点。日本の人々が培ってきた和裁の集大成と言えるのではないかと、石徹白洋品店は語ります。

越前シャツ/はかま

石徹白のおばあちゃんの大切なズボンをお借りして復刻した、という石徹白洋品店の「かるさん」

次世代に伝えていくために

「石徹白の集落に伝わる服の素晴らしさをより多くの方に知っていただきたい、よりたくさんの方に作っていただきたい」という思いから、石徹白洋品店では服の制作・販売だけでなく、さまざまな形で次世代に伝えていく取り組みを続けています。

取り組みのひとつが、服作りの本「いとしろ民衣シリーズ」。「たつけ」「はかま」など、石徹白洋品店が手がける服の作り方をすべて1冊にまとめて公開しています。石徹白にあるお店では、この本を元にした服作りワークショップも開催されています。

身にまとうことで、あるいは自らの手で1着を作り上げることで、石徹白に伝わる服を知ってみてはいかがでしょうか。服そのものの良さはもちろん、石徹白に根付く文化も、身を持って味わうことができるはずです。

  • 執筆:わざわざ編集部
  • 撮影:若菜紘之
  • 最終更新日:2023.03.30

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