きえーると土いきかえる
- 執筆:わざわざ編集部
- 撮影:若菜紘之
- 編集:平田はる香
気になる効き目と使い方
すべて「善玉活性水」から
きえーるには「身の回り用」「洗濯用」「排水管用」「ペット用」と各種ラインナップがありますが、実は、その中身の成分は全て同じ。新たに取り扱いを始めました「液体たい肥 土いきかえる」も含めて、どれも環境大善が“善玉活性水”と呼ぶ液体を原料に作られているといいます。
この善玉活性水とは、一言で言えば「牛の尿に微生物を加え、分解・無害化させた液体」であることはこの記事でお伝えしました。この液体が消臭から抗菌、土壌改良まで様々な用途に使えることが立証されているのですが、用途ごとの使い方を各種ラベルに表示しなければならないことから、環境大善では用途ごとに種類を分けて製造・販売しているのだそうです。
中身の成分が同じであることはネガティブなことではなく、むしろ環境大善では気に入っていただけた方へは、大容量タイプを小分けして使ったほうがお得に、容器も少なく済みますよと進んで伝えるようにしています。
わざわざでも用途別に種類を取り扱っていますが、詰め替え用もぜひ選択肢に入れていただき、幅広い用途に使って効果を実感してみてもらえたらと思います。年数が経っても効果の変化がなく、環境大善によれば6年以上は液に問題はないそうです。直射日光の当たらない場所や涼しい場所での保管が推奨されています。
身の回りに
洋服やソファ、カーペット、カーテンなどの布製品や、生活空間で広範囲に向けて使いやすいスプレーボトルタイプ。タバコ・生ゴミ・ペット・靴の嫌な臭いに。詰め替え用をスプレー容器に入れて使う場合は希釈せずに原液のまま入れて使用してください。
部屋干しの臭いに
洗濯する際に洗剤と一緒にキャップ1杯(30ml)目安に投入すると、部屋干しの嫌な臭いを抑えます。洗濯槽もスッキリ消臭・抗菌。天然成分なので誰でも安心して使えるのが嬉しいところです。とれにくい臭いには、30分ほどの浸け置きがオススメです。
常に気になる場所に
善玉活性水をゼリー状にしたもので、お部屋に置くとゆっくりと蒸発していきます。常に置いておきたい車内や靴箱、トイレにおすすめ。無香タイプに加えてミントの香りも。
排水管の臭いに
台所やお風呂場のニオイ、ヌメリが気になる排水口に。流して使いやすいシャワーボトルタイプです。
なお排水管用は身の回り用などと異なり、液に色が付いています。透明液との違いについて環境大善のサイトに詳しい解説がありますので、引用してご紹介します。
有色液の液色は「茶色」です。「善玉活性水」を特殊な製法で濃縮し、「生きた善玉菌」(乳酸菌・酵母菌など)をそのまま残した状態で出荷いたします。液自体に色がついてしまいますので、屋外や排水管・排水溝、仮設トイレや汲み取り式トイレ、コンポストの消臭など、着色しても問題のない場所での使用をお願いいたします。 透明液の液色は「無色透明」です。「善玉活性水」を特殊な製法で「無色透明」にし、液中の菌を取り除きます。そうすることで私達が拠点を置く北見市の水道水試験をクリアするほど安全な消臭液ができるのです。効果につきましては、「生きた善玉菌入りの有色液」に比べ若干劣るものの、善玉菌が発酵して作り出した「酵素・ミネラル・有機酸」が環境中に存在する善玉菌の増殖を助け、悪玉菌を押さえ込み(拮抗作用)環境を浄化。善玉菌優位な環境が続く限り長時間消臭力を持続します。 - 環境大善〈善玉活性水について〉より
どうぶつ用もございます
どうぶつ用のきえーるは無香・無色透明で「身の回り用」「ゼリータイプ」と仕様は同じです。天然成分100%のため、ペットの口に入ってしまっても安心・無害。ペットの口臭・体臭防止に、体毛や口に直接使うこともできます。トイレ周りに吹きかけてもよいですし、ベッドやケージを丸ごと洗うのが大変なときに、吹きかけるだけで臭いがすっかり消えてしまいます。
きえーるの特長3つ
● 天然成分100%:ペットや小さなお子さんがいる環境でも安心。
● 使いやすい消臭液:素材を傷めない。無色透明なので布ものにも色がつく心配がない。
● 香りでごまかさない:無香。嫌なニオイだけに反応し、いいニオイは消さない。
より正確に言えば、きえーるは臭いを消しているのではなく「そもそもニオイを発生させないようにする」という仕組みで作用しています。私たちの身の回りでは「発酵させる菌」と「腐敗させる菌」がありますが、腐敗させる菌が有機物にくっつくと、次第に腐ってイヤなニオイが発生します。
「きえーる」は、腐敗させる菌が有機物に手を出せないように誘導してくれます。窪之内代表は、臭いを出す原因菌を抑えるという仕組みを「殺菌ではなく、制菌」と説明していました。
部屋干しの洗濯物の臭い、シンクに溜まった生ゴミの臭い、オムツゴミ箱。梅雨から夏にかけての時期は特に、毎日の生活で「イヤなニオイ」を感じる瞬間はたくさんあります。“良いニオイ”でごまかすのではなく、臭いの原因菌をきえーるで根っこから制してしまいましょう!
「土いきかえる」で良い土づくり
きえーると同じ成分の液体たい肥「土いきかえる」。善玉活性水には植物の生長促進に効果があることが分かってきました。その原液は元々、酪農家の方が「園芸用の活性剤に」と、環境大善の創業者・窪之内覚さんのところへ持ち込んだものでした。その後、複数の大学に検証を依頼した結果、この液体は土壌再生にも役立つ効果が実証されました。
無香なので室内でもお使いいただけます(液自体に色がついていますので、屋内などでのご使用の際は、周辺の環境にご注意ください)。散布するだけで良い土をつくる、液体たい肥「土いきかえる」は、環境微生物群を特殊な餌を用いて、北海道の厳しい寒さを乗り越えて培養されました。
一般的に植物の栽培時に使われる、土の中の窒素循環活性やリン循環活性を向上させるだけでなく、生育促進効果を生み出し植物を成長させます。植物の根張りがよくなったり、連作障害の解消にもつながると報告を受けている製品です。
単品で使ってもいいのですが、最大の効果を発揮するのは有機肥料・化学肥料と合わせて使用した時とのこと。
野菜畑には肥料を与えた後に、水で100~200倍に薄めた希釈液を一坪当り2~3リットル程度を散布し、すきこんで下さい。その後、収穫期にかけて1~2回、100~200倍の希釈液を散布して下さい。
より高い効果を期待する場合は、肥料と一緒に10~50倍の希釈液を混ぜてお使いください。なお、種や苗を植えた後でも本製品をお使いいただけます。
前年のプランターの土再生には元肥(有機・化成)を適量配合してください。新しい培養土には肥料が不足であれば追加してください。100倍希釈液をプランター・鉢の土全体がしっとりする程度散布してください。生育期間中は月1~2回、100~200倍希釈液を水やり時に散布して下さい。
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窪之内代表は「国内における化学肥料や農薬はいま輸入に大きく頼っていて、コロナ禍で原料が手に入らないかもしれないというリスクもあったのですが、私たちの土いきかえるは国内で作ることができます」と話していました。日本の農業を救う一因になるかもと、環境大善では土いきかえるの高性能化を目指して研究を重ねています。
「きえーる」と「土いきかえる」。窪之内代表から、誕生背景から会社として大切にされていること、製品について詳しくお話を伺えたことで、不思議だとばかり思っていた液体の秘密がほんの少し分かったように感じました。善玉活性水のパワーを、ぜひ身近なところから試して実感していただけたら幸いです。