実店舗・わざマートに長野県産の新米が続々と入荷してきました。わざマートには無類のおにぎり好きスタッフがおりまして、新米の時期が来たと大はしゃぎしていました。彼女がどのくらいのおにぎり好きかというと、毎朝羽釜でご飯を炊いては家族5人分のおにぎりを握り、時にはレンタルスペースでおにぎり屋さんを開いているほどです。
今回、せっかくの新米ということでそのスタッフがおにぎりを振る舞ってくれました!ツヤツヤとしたお米が一粒ずつ立っていて、シンプルだからこそ思わず何個も食べてしまう、おいしいおにぎりでした。今回、スタッフにおにぎりをおいしく仕上げるコツを聞いてきましたのでご紹介します。
コツその1
素材がいいものを選ぶ
おにぎりは材料が少ないからこそ、それぞれの素材の良さが味の決め手となります。特にお米と塩は重要です!
まずはお米。今回は長野県のがんも農場さんのお米にしました。浅間山と蓼科山のちょうど間に位置する佐久市浅科の農家さんで、わざわざとは2011年頃から長くお付き合いさせていただいています。
長野というとあまり米どころのイメージがないかもしれませんが、実は長野県産のお米は品質の指標となる「1等米比率」において常に全国トップクラスにいるほか、日本酒の原料としてのお米の生産量は全国第3位を誇ります。長野の豊かな自然は、おいしいお米も育ててくれています。
スタッフは長野に移住してきてから長野県産のお米のおいしさに衝撃を受け、炊飯器を捨てたのだとか。お米の良さをさらに引き出すなら土鍋で炊くのが一番、土鍋で炊いたご飯は味のよさを段違いに感じると言います。
お塩は「またいちの塩」を使いました。またいちの塩は福岡県糸島市の新三郎商店が伝統製法で作っていて、すべてが手作業で行なわれています。海水を炊く工程では天候や気温にあわせて職人が釜の火加減を調整するなど、自然とじっくり向き合いながら作られている塩です。
ひとつまみ舐めるとすぐに、海のミネラルのおいしさを実感できます。素材の味を引き立ててくれる名脇役です。
コツその2
アッツアツを塩多めで握る
ご飯が炊けたら、冷まさず熱いうちに握るのがおいしさのカギだそうです。熱いですが頑張りどころです。
もうひとつのポイントが、気持ち多めの塩。スタッフは塩をひとつまみして手に広げ、手のひら全体に行きわたらなければ塩を追加するとのことです。手の大きさは人それぞれなので調整してみてください。
気合いを入れて、ご飯を手に取ります。ご飯がずっと手に触れていると熱いので、右手と左手の間をうまく行き来させてご飯が手から離れる瞬間を作りながら形を整えていきます。握るときはギュッとしすぎないように、やさしく。
おにぎりの固さには好みがあると思いますが、口にした時にお米がホロっとする程度がスタッフのおすすめです。
塩を多めにしたのはご飯の甘みが際立つのと、冷めても味がしっかりするからです。時間が経って冷めたおにぎりもおいしく食べられます。
コツその3
おいしくな~れの気持ちを込める
スタッフはいつも、おいしく食べてもらえたら嬉しいなと思いながらおにぎりを結んでいるのだそうです。この日も「おにぎりはみんなを幸せにすると思うんです」と言いながら、次々にご飯を握っていました。
気持ちは目に見えないですが、そうやって作られたおにぎりは食べ始める前からおいしいような気がしましたし、食べてみたらやっぱりおいしくてスタッフの間でも好評でした。「おいしくな~れ!」の気持ち、大切かもしれません。
参考資料
JA全農長野「長野米」