
未来の自分を助ける、自家製冷凍野菜ストック
- 撮影:若菜紘之
- 監修:平田はる香
忙しい日でも、ちゃんと食べたい。でも一から作る余裕はない——そんなとき、冷凍庫にストックがあるだけで気持ちがぐっと軽くなります。
今回ご紹介するのは、野菜とお肉をまとめて下ごしらえして、冷凍しておくというアイデアです。解凍してそのまま使えるから時短になるし、献立づくりもずっと楽になりますよ。解凍後のアレンジレシピも3パターン、一緒にご紹介いたします。
少しの手間で、あとの毎日がずっと楽になる。まさに未来の自分を助けてくれる存在です。手づくり冷凍ストック、はじめてみませんか?
<用意するもの>
・にんじん
・かぼちゃ
・ブロッコリー
・れんこん
・マッシュルーム
・さつまいも
・鶏もも肉
・クッキングペーパー
・ジップロック
1.材料をとにかく切りまくる
野菜もお肉も調理するときに加熱しますので、生のまま準備していきます。
順番にひたすら切っていくだけではあるのですが、段取りをしっかりしておくと手早く作業できます。まずは人参・レンコン・さつまいもをボールにザブンと入れて洗います。一気に洗って、ピーラーで皮を剥いていきます。一個ずつやらないで、同じ作業でできるものはまとめてやっていくと効率的に作業できますよ。
皮を剝いたにんじんは乱切りに、れんこんは半月切りにします。このまま調理するのではなく、冷凍するので少し大きめで大丈夫です。生のまま野菜を冷凍すると、繊維が壊れて火の通りが通常より早くなるので大きめでOK!ゴロっとしている方が食べごたえが出ますし、冷凍ならではの時短です。
ブロッコリーの切り方は以前こちらの記事でコツをご紹介しました。「森」を切らないことが大事でしたね。忘れてしまった方はぜひもう一度復習を!まな板がきれいな状態で切り終えることができたら完璧です!
野菜を切り終わったら、鶏もも肉を一口大サイズに切ります。生肉を扱った後は、よく洗って除菌し、しっかり乾燥させましょう。
すべての具材を切り分けました。ここまできたら、もう一息です!
松野屋のアルマイトざる、家事問屋の下ごしらえ角ザルと蒸しかごを使いました。どれも足付きなので水切りにもなって便利です。
2.1回分に小分けする
調理台やテーブルの上に、回数分のクッキングシートを敷いて、その上に材料を乗せていきます。この時にお肉入りとお肉なしで包んでおきます。お肉がないものはそのままレンチンで蒸し野菜としても使えます。
置き方は何でもOKですが、そのまま蒸し野菜としても食べられることを考えると並んでいると綺麗です!
すべて置き終わったら、ひとつずつ包みます。
両サイドはくるくると折り目を付けて、開きにくくしておきます。
すべて包んだら、ジップロックにしまって、
作業完了です!お疲れさまでした。まとめて下ごしらえするので、色々な野菜を少しずつ入れられるのが嬉しいですね。そして何より、これさえあれば疲れていても手早く調理できます。例えば……
アレンジ1.お肉なしストックでレンチン蒸し野菜
お肉なしの野菜ストックは、レンチンで簡単に蒸し野菜を作ることができます。クッキングシートで包んであるので、そのままレンジへGO!500Wで5,6分で蒸し野菜の完成です。
シンプルだけど旨みたっぷりな蒸し野菜が、レンチンだけで出来上がりました。お手持ちのドレッシングをかけてもいいですし、塩・胡椒・オリーブオイルでシンプルにいただいても。ハンバーグや唐揚げなどの肉料理を作った時の副菜としても優秀です。
アレンジ2.具だくさんポトフ
凍ったままの状態で中身をお鍋に入れて、煮込めば具だくさんのポトフがあっという間に作れます!鍋にお湯を沸かしたら、肉と野菜をそのまま入れてOKです。
ぐつぐつと沸騰するかしないかで煮込んで、15分ほど。野菜に火が通ったら、塩で味付けします。なんと調味料は塩だけで美味しくできるんです。
アツアツをよそったら、
体にしみわたる優しい味わいのポトフ、どうぞ召し上がれ!
通常の作り方だとこんなに時短ではポトフはできません。冷凍してあるからこその時短です。シチューなどにも応用してぜひお試しください。
アレンジ3.みんな大好きスープカレー
少しのスパイスとカレーの素を使って、カレーを作るのも簡単にできちゃいます。
お手持ちの油で(今回は米油を使っています)スパイス(今回はカルダモンのホールスパイスを足しました)とカレーの素を炒めます。
このくらいの状態になったら、水と、冷凍野菜ストックを入れます。
こちらも15分ほど煮込んだら、カレーの完成です!ポトフのアレンジ版ですが、信じられないくらい本格的なスープカレーができました。
う~ん、いい香り!
一から野菜を準備するのだと時間がかかりますが、冷凍野菜セットのおかげでカレー作りもラクチンでした!
お料理って毎日のことでめんどくさいという方も多いと思います。週末にちょっと時間をとって冷凍野菜ストックを作っておくと、疲れている時に「あっ、冷凍庫にアレがある!」と自分に助けてもらうことができます。
冷凍野菜ストックは、ご家庭の冷凍庫で1ヶ月は保存できることを検証しています。少しのことなのですが、こういう工夫の積み重ねで毎日が楽しくなります。ぜひお試しくださいね!